Jリーグのスタジアム基準とは?

以下、リンク先が早晩なくなると思われますので、文章ごと貼り付けさせていただきます。
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Jリーグがニンスタ改修計画の全面見直し要求

県が3月に発表した2017年の愛媛国体に向けた県総合運動公園ニンジニアスタジアムの改修基本設計に対し、同スタジアムを公式戦で使用するJリーグが「現在のスタジアムの基準も満たしていない」とし、観客の利便性向上のため大幅な見直しを求めていたことが12日までに、分かった。  Jリーグのスタジアムプロジェクトの関係者が4月上旬に同スタジアムを訪れ、バックスタンドにトイレや売店がない、入場ゲートに屋根がない、一部の場所で照明の光量不足―などの不備を指摘。バックスタンドにピッチが見えやすい傾斜をつけるなど、観客の快適性を考慮した設計変更を求めた。リーグ関係者は「計画のままなら愛媛FCは将来、Jにいられなくなる可能性もある」としている。
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ここで言われている「現在のスタジアム基準」とは?というご質問をいただきました。おそらく、
http://www.j-league.or.jp/document/jkiyaku/ に公開されています、
スタジアム検査要項[2010年度用] ではないかと思われます。(2,100円で購入可能です)
上記の記事にあります指摘事項に該当する項目がみられます。
スタンドの傾斜については特に具体的な規程はないようにみえますが、「どの座席からもピッチが見渡せる」というのはお金を払って観るものですから当然、「競技性、ゲーム性が十分にわかるように見渡せる」と解釈すべきということでしょう。
それよりもなによりも、去年のダービーくらい来場があると、[IV.アクセス関係 1.駐車場 (1) 一般用:公共交通機関が充実していない場所では、収容人数に見合う台数の駐車場を確保すること]という条件が一番厳しいのではないでしょうか。毎年1回のa-nationでは自家用車完全禁止、シャトルバスのみのようですが、その場合、[1. (11)シャトルバス用:シャトルバスを運行する場合は、シャトルバスのバスプールを設置すること、3.シャトルバス乗降所:シャトルバスを運行する場合は、バスの行先別に待機列スペースがある乗降所を設置すること]が要件となりそうです。今年はラス前、第37節がジェフユナイテッド千葉との対戦で、おそらく昇格が絡む可能性もあり、J1なみのアウェイ側動員が予想されます。なんとかまた「帰りのバスがなかった」といった書き込みがブログに溢れるという事態は避けていただきたいものです。

なお、これらの基準の中には、以前は明文化されていなかった項目もあるようで、
競技場検査要項[2009年度用]
県からすると「聞いてなかった」というところもあるものと思われますが、今後永く使うことが前提の改修でしょうから、過去を振り返っていても仕方がないわけで、最新の基準、また今後想定される改正があればそれらも勘案して計画を、というのが今回の指摘ではないでしょうか。観客の快適性や満足度向上を目指さないとチームが成り立たないわけですから、改修計画全体の抜本的な見直しが始まることを期待します。

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